イメージ: Bruno Scramgnon

南米旅行前に知っておきたい現地通信事情


南米の通信事情についてのご質問をよくいただくので、簡単にまとめてみました。

日本の携帯・スマホを現地で使う(通話)

国際ローミング対応機種・契約であれば、日本でお使いの携帯を現地の提携会社のサービスエリア内でご利用いただけます。国際ローミングとは、日本でご利用の携帯番号で、そのまま現地で受信、発信できるサービスです。
主な都市や観光地は圏内のことが多く、マチュピチュ村、マチュピチュ遺跡やイグアスの滝でも大体繋がります。
ただどこでもOKではなく、例えばウユニ周辺は電波が悪く、パタゴニアでもカラファテなど大きな街はOKですが、離れると圏外です。イースター島やガラパゴス諸島でも、メインの集落を離れると圏外。サービスが不安定なこともあり過信はできません。
現地の電波状況は『OpenSignal』で調べられます。

対応機種、国、料金など詳しくはご利用の携帯会社で確認ください。
Docomo
au
SoftBank

国際ローミングの通話料は高額で、海外では通話着信にも料金が発生します。
しかし発信も着信もなければタダですから、念のためお持ちになると緊急時には便利です。

例:ペルーでDoCoMoの国際ローミングを使う場合 (2017.5現在)

音声通話(1分あたり)
【発信】 滞在国(ペルー)内:80円 日本向け:280円 その他の国向け:280円
【着信】 140円

SMS(1通あたり)
【送信】 100円 【着信】 無料

必要なときに使えるよう、現地での電話のかけ方の事前確認をお勧めします。

インターネット

国際ローミングでネット接続は可能ですが、パケット料金が大変高額です。
日本のパケット定額サービスなどは基本的に海外では対象外のため、普段のように使うと超高額の請求が発生します。
高額の費用を避ける方法です。

データローミングをOFFにし、ホテルなどのWiFiで接続

海外でスマホのデータ通信を一切使わないため、パケット代が発生しません。
ときどきメールを見る程度でよければ、大体これで済みます。

携帯会社の海外パケット定額サービスを利用

外や移動中でもネットを使う場合。
主要3社の料金体系はほとんど横並びで、約24MBまで最大1,980円/日、それ以上使っても最大2,980円/日の2段階定額。会社によってサービス対象国が違います。
DoCoMo 海外パケ・ホーダイ
au 海外ダブル定額(4G LTE)
SoftBank 海外パケットし放題

「1日」の基準は現地時間ではなく、日本時間です。
定額対象以外の現地通信会社に繋がると従量料金が発生するので要注意です。通常の設定では一番強い電波に自動で繋がりますので、接続先の手動設定がお勧めです。

海外用のモバイルWiFiルーターをレンタル

外でもネットを使う方、2台以上の機器を同時接続する方へお勧め。
ルーターのレンタル料は無料、支払いは定額のデータ通信料のみというのが一般的です。
通信料金は渡航先の国によって異なり、1日1000円~1600円前後です。
(保険やバッテリーなどのオプションは別途)

現地携帯会社のSIMカードを買う

長期滞在の方、慣れた方向け。
うまくいけば経済的ですが、現地で購入や設定の手間がかかります。現地通信会社には日本語ユーザーサポートはありません。
現地の周波数に対応したSIMフリーのスマホが必要です。
各国のデータSIM事情はPrepaid Data SIM Card Wikiが詳しいです。(英語)

現地のWiFiを使う

Parque Patricios, la primera estación que tiene Wi Fi. Se extendería a toda la red de subtes
ブエノスアイレス地下鉄駅のWiFi表示 INTERNET BAJO TIERRA Nicolás Eduardo Feredjian

場所にもよりますが、南米の街では無料WiFiが結構充実しています。
主なホテルでは大体WiFiがあります。部屋でも使えるか、ロビーだけかなどはホテルにより異なります。
レストランやカフェの他、駅、公共施設、広場などでもあることがあります。
ただし回線や電波の状態によっては接続が難しいこともありますので、絶対に接続が保証されるものではありません。
パスワード不要でフリーに使えるもの、パスワードが必要なもの、その場で簡単なユーザー登録が必要なものなどがあります。

お役立ちスペイン語

WiFiはありますか?
¿Hay WiFi?
アイ ワイファイ?(語尾を上げる)

パスワード
la contraseña ラ コントラセーニャ
または la clave ラ クラベ

WiFiのパスワードは何ですか?
¿Cual es la contraseña(clave) del wifi?
クアル エス ラ コントラセーニャ(クラベ) デル ワイファイ?(語尾を上げる)

現地での機器運用の注意

電圧・電源

渡航前に、お持ちの機器が現地の電圧に対応しているか確認ください。
もし電圧が対応していない場合は変圧器が必要です。電圧があわないと故障や発火の恐れがあります。
ほとんどのスマホ、ノートパソコンの電源は海外対応のことが多いですが、パソコンの電源コードも確認が必要です。
また、コンセントの形状が違う場合は形状を変換するアダプターが必要です。

主な国の電圧(V)

アルゼンチン 220、ブラジル 127/200、チリ 220、パラグアイ 220、ウルグアイ
230、ボリビア 115/230、ペルー 220、コロンビア 110、ベネズエラ 120
*複数の電圧がある国は、地域や建物によって混在していることがあります。

国別の電圧、周波数、コンセント形状一覧(wikipedia)

盗難対策

スマホやタブレット、パソコンは盗難のターゲットになります。ホテルの部屋を空ける際、念のため、室内に出しっ放しは避けた方がよいでしょう。
外で使うときは周りに注意し、使ったらすぐしまうのが基本です。歩きスマホは周囲の状況が見えずに危険です。
飲食店のテーブル上にスマホを出しっぱなしも要注意です。特に路上などのオープンエアの店ではリスクがあります。
スマホやSIMカードの盗難・紛失時は、すみやかに利用停止の手続きが必要です。利用停止の緊急連絡先も忘れずにお持ちください。

ネット・電話屋

アルゼンチンの電話、ネット屋 Pablo-flores assumed (based on copyright claims). [CC BY-SA 2.5], via Wikimedia Commons

お金を払ってPCを借りてネットをする、いわゆるネット屋もまだあります。スペイン語ではシーベル cyber、アルゼンチンではロクトリオ locutorio などと呼びます。
ただ、PCの設定によっては日本語は読めても入力できないことがあります。そんなときはローマ字を日本語に変換できるサイトが便利です。
電話屋を兼業のところもあり、通話料はホテルの電話や携帯よりも割安です。

まとめ

日本の携帯での通話は国際ローミングで可能です。ただし機種や契約によって異なる場合もあるので携帯会社で確認を。
国際ローミングのネット利用は高額です。
ライトユーザーは現地WiFiで、ヘビーユーザーは海外パケット定額サービスやモバイルWiFiルーターも選択肢になります。
現地の言葉ができて慣れている方には、SIMフリー携帯+現地SIMカードという方法もあります。
情報を活用しつつ、旅をお楽しみください。