イメージ: パラグアイ川と夕陽(パラグアイ・ピラール市)

南米の大河と夕陽を見に行く旅


南米有数の大河・ラプラタ川。その支流の一つがパラグアイ川です。
ブラジルのマトグロッソ高原に源を発し、パンタナール湿原を通ってパラナ川と合流。
最後にはラプラタ川となって大西洋に注ぎます。
長さは源流からパラナ川合流点までで約2,500kmあり、東京-台湾よりも長いです。

パラナ川との合流点より約80km上流のパラグアイ川沿いにあるのが、パラグアイのニェンブク県の県都・ピラールです。

首都アスンシオンからは陸路で約360km。
一本道をひた走ってピラールを目指します。車窓は延々と続く湿地帯です。
Ruta 4 Pilar-San Igunacio,Paraguay 20141108
Ruta 4 Pilar-San Igunacio,Paraguay 20141108

ピラールの街に到着。
この日は土曜ということもあって、静かでゆっくりとした雰囲気でした。
Pilar,Paraguay 20141108
Pilar
国民的な飲み物、テレレのオブジェ。
Pilar

この街の一大産業は織物です。
その名もピラールという企業の工場があり、「ピラール」ブランドのタオル、シーツなどは質が良く全国的に人気があります。
小都市なのに綺麗で豊かな雰囲気なのは会社の力かもしれません。

中心の広場から数ブロック歩くとパラグアイ川沿いに出ます。
Pilar,Paraguay 20141108

川は隣国アルゼンチンとの国境になっていて、郊外の港からは対岸のアルゼンチンへのフェリーが出ています。
国境を越える国際フェリーですが、見た目はのどかな渡し船といった風情です。
Puerto Pilar,Paraguay 20141109

西に川を望むこの街は、夕陽を眺める特等席です。
夕方、街の前の川に、大きな太陽が沈んでいきます。
Pilar,Paraguay 20141108
Pilar,Paraguay 20141108

街の人達も夕方には川にやってきて、夕涼みをしていました。
Pilar,Paraguay 20141108

夕陽を撮ろうとカメラ片手に歩いていると、いろいろな人が話しかけてきます。
バイクのお兄さんは自分が撮った夕陽写真をスマホで見せてくれ、「橋の上から見るのもいいよ」とアドバイス。
「明日は雲が出て、雲が赤く染まってもっときれいになる」という男性もいて、夕陽が自慢で、こだわりがある人が多いようです。

翌日は街から15km南のイスラ・ウンブ村に向かいました。
村までの道中は湿地が広がり、途中、牛車とすれ違いました。
Ruta Pilar-Isla Umbú,Paraguay 20141109

到着したイスラ・ウンブは眠ったような小さな村でした。
村の真ん中にはかわいらしい教会があります。
Isla Umbú,Paraguay 20141109
1862年に建てられたそうで、柱や椅子、祭壇などは木でできていて素朴な雰囲気です。
教会の横にはベルタワー(櫓)があり、梯子で登ることもできます。
Isla Umbú,Paraguay 20141109

なぜ地続きなのにイスラ(島)という地名なのか不思議でしたが、
村は湿地や池に囲まれていて、あたかも島のようになっているからなのかもしれません。
Ruta Pilar-Isla Umbú,Paraguay 20141109

さらに南へ進むと、川沿いのビーチのある村などが点在するのですが、この先は道が悪いため、今回はここで引き返しました。

ピラールでは毎年、国際釣りコンクールがあるくらい釣りが盛んで、釣り人はボートをチャーターして川で大物を狙うそう。
街のレストランでも魚の料理があり、たまたま見つけた人気のピザ屋さんでは、珍しい魚介ピザのメニューもありました。

南米の水の恵みを感じられる、川と夕陽の街、ピラールでした。