イメージ: 御影城天守閣

南米唯一の日本のお城・御影城


パラグアイの首都アスンシオン近郊のイタ市に、南米で唯一の本格的な日本式のお城「御影城」があります。
日本の城郭建築の専門家が設計し、瓦も全て日本から取り寄せたという、本格的な日本の城です。
現地の日本人の間では城の主の名前を取って、通称「前原城」と呼ばれています。

御影城(前原城)

普段は公開されていませんが、この度、特別な機会を得て、見学がかないました。
首都から車で1時間余り、南米の田舎の景色の中、突然、日本の天守閣が現れます。

御影城へ向かう道

近づくと、確かに間違いなく日本の城で、いったい自分が今どこにいるのか、一瞬分からなくなります。
城は天然の小高い丘の上に建てられ、下から見上げると、意外と大きいです。

下から見上げた御影城

御影城天守閣

天守閣の上からは、果てしない南米の大地と地平線を見渡せ、絶景です。
日本にあるお城の天守閣とは、一味違う眺めです。

天守閣からの眺め

天守閣からの眺め

天守閣からの眺め(パノラマ合成) ※クリックで拡大

この城を建てたのは、現地では有名な実業家の前原弘道さんです。
前原家は1950年代、弘道さんのお父様の代に日本からパラグアイへ移住し、養鶏業を始めました。
前原農場の卵のブランド名「ジェミータ」は、今では現地国内シェアNo.1で、誰もが知る存在です。

亡くなったお父様には、パラグアイに日本の城を建てたいという夢があり、弘道さんがその夢を引き継いで、城を建てました。
資材もなければ宮大工もいないパラグアイで、現地の職人を使い、個人で城を建てるのは、並大抵のことではなかったそうです。
確かに、誰にでもできることではありません。

お城について語る前原弘道さん

前原農場は御影城から車で数分のところにあります。
飼われている鶏は約105万羽で、日本にある養鶏場の平均の約20倍。出荷する卵は1日約85万個という、とんでもない数です。
鶏の病気予防のため、農場への部外者立入は厳しく制限されていますが、この日は特別に見学させていただけました。

卵は自動的にラインに乗って送られ、卵の検査や計量などの工程も国外から導入した最新鋭装置で自動化されているそうです。
養鶏というと素朴なイメージを持っていたのですが、とても近代的な設備で生産されているのが印象的でした。

海を越えて異国の地に根付いた先人のたくましさと、夢を夢で終わらせなかった、強い意志の力。
そんなことを感じた一日でした。


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