イメージ: エル・フエルテ

ボリビアの世界遺産「エル・フエルテ」(サマイパタの砦)


ボリビアのサンタクルス県、アンデス山脈の東端のValles Orientales(東の谷)地域に、世界遺産のエル・フエルテ遺跡(El Fuerte)があります。
またの名を「サマイパタの砦」とも呼ばれています。
El Fuerte

長さ220m、幅65mの巨大な岩の表面に幾何学模様や動物、宗教的な図柄が彫られ、世界最大級の石の彫刻とも言われます。
建造の目的には諸説ありますが、砦といっても軍事施設ではなく、宗教儀式および管理のための施設だったという説が有力なようです。
El Fuerte

遺跡は宗教儀式のエリアと管理エリアの2つに分かれています。
儀式のエリアでは、岩に模様が彫られている他にも像を祀るための窪みや水路なども設けられ、巧みに水を引く給水システムも見られます。
現在、岩に登ることは禁じられていますが、すぐ横の展望デッキから間近に眺めることができます。
El Fuerte

この壁の窪みには人が胎内にいるときのような姿勢で葬られていたそうです。
El Fuerte

管理エリアでは異なる年代に作られた様々な施設、例えばマーケットや監視塔、軍事訓練施設の跡などがあります。
こちらはインカ時代(紀元1400年代)に作られた重要人物の住居跡。
El Fuerte

資料によれば、この地は昔から様々な文化が行きかう「文化のるつぼ」で、紀元400年頃のモホコヤ文化から、時代が下って1400~1500年代のインカ文明、そしてスペイン植民地時代まで、各時代の史跡が見られるそうです。
El Fuerte

遺跡の一角にある、チンカナ Chinkana と呼ばれる深い穴。
16mの深さがあり、中でL字に曲がっているそうですが、何のための穴かは分かっていないそうです。
El Fuerte,Chincana

遺跡は山上の見渡しのよい場所にあります。
晴れていれば周りの山々も見渡せたのでしょうが、この日はあいにくの曇りで、途中からは霧雨になり寒くなってきました。
El Fuerte

遺跡は広く、要所要所には案内板もありますが、やはりガイドの案内付きで見る方が面白いです。
地元のサマイパタの町にはスペイン語や英語のガイドがおり、遺跡現地でも有料でスペイン語ガイドを頼めます。
人が押し寄せるような観光地ではなく、この日は天気が悪いこともあって静かで、ゆっくりと落ち着いて見学できました。

遺跡からの帰り道にあった「インカの顔」(Cara del Inca)と呼ばれる岩。
三角帽子をかぶった人の頭に見えるのがお分かりでしょうか?
Cara del Inca

エル・フエルテ(サマイパタの砦)
サンタクルス市から120km、専用車で片道約2.5~3時間、日帰り観光も可能です。日数があればチェ・ゲバラが最期を迎えたバジェグランデとの周遊もできます。

個人で行く場合は、まずサンタクルスの旧ターミナル近くから出るサマイパタ行きの乗合タクシーで約3時間(一人Bs30)、5~6人乗りで客が集まり次第、随時出発。
終点のサマイパタの町からエル・フエルテへはタクシーで約20分。(往復Bs100前後)エル・フエルテ入場料は外国人はBs50、町にある博物館の入場も含まれます。
遺跡から9kmのサマイパタの町にはリゾートホテルからホステルまで様々なタイプの宿がありますので、滞在も可能です。


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